ZEISS MODEL Ⅰのガチャが当たりました【2023/11/14追記】
私が実機を見たことがあるツァイスモデル2は1926年に開発されたもので、これが「汎用型」として世界各地に設置されたわけですが、それに先立つ1923年に元祖とも言えるツァイスモデル1が完成していたことを上記の本で知りました。今回、タカラトミーさんのガチャでこれらのミニチュアが出たと知り、行ける範囲のお店にあることが分かったので行って、見事にモデル1のミニチュアモデルキットを引き当てることができました。これが記念事業の恩恵その2です。
(モデル2は半完成品状態でした。とはいえ、少しややこしかった。) カプセルを開けると、それなりのパーツ数のプラモデルが出てきました。いかにもプロトタイプ感があってワクワクします。
その一方、組み立て説明がほぼ無くて少々苦労しましたので、メモを残しておこうと思います。 部品のうち細かいのは、投影レンズ50個と、投影球カバーステイ3本です。投影レンズは3種類、投影球カバーステイは2種類あります。
これらはランナーに付いているのですが、既に落ちているものが見えるようにゲートがちぎれやすく、バリが出やすくなっています。そのため、プラモデル用の薄刃ニッパーを使って丁寧に切り出しました。
また、投影レンズや投影球カバーステイは相手側と嵌めあわせできるように作られているものの、あまり精度が良くなくて、キツいところとスカスカなところがありました。キツいところはヤスリで調整しながらラジオペンチで押し込み、スカスカで落ちてしまうところは接着剤(今回は付け外ししやすいようにBBX)を使いました。 また、ガチャに入っている紙やWEBではディテールがよく分からなかったので、設計意図通りにできているとは限りませんが、参考写真も付けておきます。
このミニチュアが500円でできるってすごいなぁと思っています。とても楽しかったです。 パドラッパ from MacBook Air (2017) 【2023/09/30追記】
パーツ説明図が見えにくかったので修正しました。 【2023/10/21追記】
ドイツでツァイスモデル1が修復され動いているのを実際に見に行ったという紀行が「月刊星ナビ 2023年11月号」に掲載されており、とてもいい記事でした。カラーの扉写真はリーダーストアの「試し読み」でも見られます。ご参考まで。 【2023/11/14追記】
明石市立天文科学館の井上毅館長が書かれた「星空をつくる機械 プラネタリウム100年史」にツァイスモデル1の構造が詳しく書かれています。これによると本物は投影レンズ(大)が32面体マイナス1の31個だそうです(リンク先にこの記述のキャプチャあり)。そう言われて20個にデフォルメされたミニチュアをよく見れば微妙な違和感がありますが、それもまた楽しいです。その他にも興味深い記述満載で面白い本でした。
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