ラズパイ5の電源SWをリモート操作する方法
web上の動画コンテンツ、例えばRugbyPass TVやTOP14やMBS HANAZONO LIVEやJSPORTS RUGBY(要はラグビー)を大画面で観たいとき、これまではWindowsノートPCをテレビの横に持っていってHDMIケーブルを繋いで映していました。はっきり言って面倒だったのですが、ふとASUS TinkerBoard 2Sが使えるかもと思って試したところ、ギリギリ再生できるもののメモリが2GBでは不足するようで安定に動くとまでは言えない感じでした。基本的にラズパイよりもTinkerBoardの方が好きなのですがハイパフォーマンスモデルが出ていないので、最新のRaspberry Pi 5(以下ラズパイ5)を買いました(メモリはスイッチサイエンスさんの検証記事を参考にして4GB)。かなり久しぶりのラズパイで、Bluetoothキーボードのセットアップなどが簡単になっていて感心し、プリインストールのFireFoxで各サイトのコンテンツもスムーズに再生でき、導入して良かったです。ブックマークなどを一通り設定したあとテレビの裏に常駐させ、普段の操作は330円の無線マウスだけで済むようになりました。
ところが今度は、ラズパイ5の電源を入れに行くためだけにテレビの裏に回るのが面倒になってきました。我ながらズボラだと思いつつ、ほかのAV機器はリモコンで動くのですから当然と言えば当然です。
そこでラズパイ5をリモート起動できないか検討してみました。 ラズパイは5から基板上に電源スイッチが付いています。普通の小さなタクトスイッチなので、おそらく一方がプルアップされて電源コントローラか何かの割り込み入力に繋がっているのだと思います(回路図が公開されていないため推測)。そうであれば、次の図のように電源スイッチと並列にスイッチング素子を入れてコントロールできるだろう、と考えました。
しかし安くないラズパイ5本体の素子に直接はんだ付けするのは危なっかしいと思っていたところ、実は外部スイッチ接続用のジャンパ端子「J2」があると公式にアナウンスされていると知りました。それで現物確認したところ、基板端から見て左側が電源スイッチと内部配線で直結されており(ここでは「SWin」とします)、右側がGND電位でサーマルランドにしてくれていると分かりました。

公式の説明では「ノーマリオープンのスイッチを付けたらいいよ」とだけ書かれていますが、綺麗な2.54mmピッチのジャンパ端子があるのなら、変な電圧を掛けないように気をつけつつ、電子制御できそうです。 さっそく手持ちの部品を使って試してみました。マイコンはATmega328PのArduino、スイッチング素子は汎用Trの2SC1815です(フォトMOSリレーを使おうかと思ったが手持ち無し)。
まず単純にプッシュスイッチを押したらGPOがHigh出力でSWinがLow-Zになり(この状態をONと呼びます)、離したらLow出力でHi-Zになる、というスケッチを書いたところ、ラズパイ5自体に付いているスイッチと同じ挙動になりました。続いてプッシュスイッチを押すと一定時間だけONになるようにしたところ、大体200msec以上あれば安定して動くようでした。(ちなみに、スリープ状態で数秒ONにすると起動せずスリープに戻るので、ON-OFF動作が必要です。また、稼働状態で数秒ONにするといきなり落ちて心臓に悪いです。)
これで当初のコンセプト通りに動くことが確認できました。あとは、このプッシュスイッチを赤外線リモコン(マイコンはArduinoなど)、Bluetooth(同Seeed Studio XIAO nRF52840など)、Wi-Fi(同ESP32-WROOM-32Eなど)、そのほか何らかの通信手段にすればいいわけです。
私の場合は常時稼働している宅内サーバー(TinkerBoard)にwebアプリを乗せてテレビなど周辺機器のコントロールを併せて行おうと思い、マイコンにATmega328Pを使って有線のSPI接続にしました。この話は別稿に分けました。 以上、何かの参考になれば幸いです。実行される場合は自己責任でお願いします。 パドラッパ from MacBook Air (2017) ps.
外部接続に剣山を立てるのがラズパイ流だと思いきや、J2端子がTHだったことに驚きました。剣山や裸のジャンパはショートさせそうで、ソケット接続のArduinoタイプが好きなのですが。
そこでラズパイ5をリモート起動できないか検討してみました。 ラズパイは5から基板上に電源スイッチが付いています。普通の小さなタクトスイッチなので、おそらく一方がプルアップされて電源コントローラか何かの割り込み入力に繋がっているのだと思います(回路図が公開されていないため推測)。そうであれば、次の図のように電源スイッチと並列にスイッチング素子を入れてコントロールできるだろう、と考えました。


公式の説明では「ノーマリオープンのスイッチを付けたらいいよ」とだけ書かれていますが、綺麗な2.54mmピッチのジャンパ端子があるのなら、変な電圧を掛けないように気をつけつつ、電子制御できそうです。 さっそく手持ちの部品を使って試してみました。マイコンはATmega328PのArduino、スイッチング素子は汎用Trの2SC1815です(フォトMOSリレーを使おうかと思ったが手持ち無し)。

私の場合は常時稼働している宅内サーバー(TinkerBoard)にwebアプリを乗せてテレビなど周辺機器のコントロールを併せて行おうと思い、マイコンにATmega328Pを使って有線のSPI接続にしました。この話は別稿に分けました。 以上、何かの参考になれば幸いです。実行される場合は自己責任でお願いします。 パドラッパ from MacBook Air (2017) ps.
外部接続に剣山を立てるのがラズパイ流だと思いきや、J2端子がTHだったことに驚きました。剣山や裸のジャンパはショートさせそうで、ソケット接続のArduinoタイプが好きなのですが。
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