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2024年10月

2024/10/04

TinkerBoard3が出たらしい

TinkerBoard2が2021年に出てから3年半、もうASUSからSBC(シングルボードコンピュータ)は出ないのかなぁと思っていたところ、昨日2024/10/03に新機種の発表がありました:
ASUS IoT、多様な垂直分野に対応するArmベースのTinker Board 3/3SシングルボードコンピューターとTinker System 3Nを発表 | ASUS JAPAN株式会社のプレスリリース
Tinker Board 3S商品ページ

この3/3SはRaspberry Pi(ラズパイ)と同じサイズのSBCで、MPUが2のRockchip RK3399からRK3566に変更されています(6コアから4コアになりピーク性能を抑える方向で、たぶん発熱も減っている)。また、同じRockchipのNPU(ニューラルネットプロセッサ)が搭載されていて、端末自体(エッジ)でAI処理しやすくなっているようです。S付きの方は従来と同じくeMMCストレージ付きで、2Sで選べた32GBは無くて16GBのみになりました。microSDスロットは、初代は触ったらバネで飛び出す危険仕様だったところ、2/2Sと同じく摘まんで抜くタイプです。あと、写真を見る感じでは2でラズパイ3までと大幅に変わっていたI/O配置が、初代&ラズパイ3までに近い配置に戻っています。但し、電源はUSB microBではなくてφ5.5/2.5mmの12-19Vです。

ユーザー認証に使えそうなエッジAI対応、性能バランス重視などはプロ向けの進化かな、という印象です。逆に言うとご家庭用のSBCとしては3の出番は無くて、初代と2の使い分けになると思います。ちなみに私は初代をおうちサーバー用、2SをLinux作業用にしています。このおうちサーバーは連続稼働6年で、microSDは何度か壊れましたが、本体は元気で、さすがはASUSの品質だと思っています(ラズパイは何度か痛い目に遭っているけれど、ASUSはマザボやタブレット等でも外したことが無い)。

ちなみに、いつも買っているPhysical Computing Labさんでは、ラズパイサイズでは無い方の3Nを早速取り扱っていますが、いまのところ3/3Sはありませんでした:
Tinker Board | Physical Computing Lab

以上、自分で使う気が無いにもかかわらず、着実な進化が嬉しくてまとめた次第。何かの参考になれば幸いです。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

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