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2023年12月

2023/12/31

2023年 面白かった本

今年もSNSで「読了。」とつぶやいた本をまとめてみました。

先に特筆したい本を挙げていきます(リンク先は版元):
私にとって今年最大のエポックは香月美夜著「本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜」小説版が完結したことです(コミカライズは絶賛継続中)。小説家になろうでのweb版連載開始から足かけ10年(連載期間は4年半)、数々の加筆修正と椎名優さんによる見事なイラストを加えた書籍版の刊行開始から足かけ8年を経てフィナーレを迎えました。私自身は6年弱のお付き合いですが、素晴らしい作品を生み出してくださった香月美夜先生と、シリーズ累計1000万部を突破するほどに育てたTOブックスさんにあらためて最大の感謝を捧げます🙇‍♂️ 続編・短編集そしてアニメ4期(第三部)も楽しみです🙌

現実世界に目を向けると、紛争の激化における心理戦的な要素、特に分断の深まりを感じます。昨年からのロシアによるウクライナ侵略や、今年のイスラエルによるガザへの過剰防衛でそれが目立ちます。この状況について安全保障の観点で書かれた本や記事は多かったのですが、それらと一線を画した一冊が大治朋子著『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか』でした。紛争や差別などを取材してきたジャーナリストである著者の関心をとことん深掘りし、認知科学や脳科学からナラティブの意味と価値を探るとともに、現実世界において政治・軍事・医療・教育などにナラティブがどのように位置付けられ利用・活用・悪用されているか丁寧に分析して分かりやすく書かれており、その内容と力量に感嘆しました。個人的には今年最高のノンフィクションでした。

また、2023年10月21日にプラネタリウムが100周年を迎えたということで、こちらの記事でも触れた本に出会えました。ひとつは五藤光学研究所編「プラネタリウムの疑問50」、もうひとつは井上毅著「星空をつくる機械 プラネタリウム100年史」です。いずれも私が幼い頃から親しんできたプラネを魅力たっぷりに語っていて面白かったです。関連して読んだ織田作之助著「わが町」(このリンク先は青空文庫)も面白かった。

あとはマンガを2つ。ひとつは著者ご自身の潰瘍性大腸炎および合併症との壮絶な戦いを描いたギャグエッセイである島袋全優著「腸よ鼻よ」です。たまたまニコニコ漫画で見かけた作品ロゴの鼻カニューレに親近感をもって読み始め、未完の怪作になる危険を幾度となく感じつつGANMA!(ガンマ)のアプリで読んでいましたが、見事に大団円を迎えました(もう安心して読めますよ)。もうひとつは、あれっくす著「私の魔法の先生は魔法が使えない」です。これもニコニコ漫画で見かけた「ゆるふわ」なファンタジーだったのですが、次第に電子工学のディープなネタを交えてきて前のめりに読むようになり、今では先行して1話ずつ掲載され作者とダイレクトに繋がるpixivFANBOXをフォローしています。最近は特許を中心に取り上げていて、一段と面白くなってきました。
以下が全リストです(読んだ順、リンク先は感想つぶやき):
藤本ひとみ著「鑑定医シャルル 1-3
鴉ぴえろ著「転生王女と天才令嬢の魔法革命 Web版
北條民雄著「いのちの初夜
牧野淳一郎著「原発事故と科学的方法
島袋全優著「脱・陰キャで事故プロデュース
渡辺賢治著『漢方医学「同病異治」の哲学
アルベルト・アンジェラ著,関口英子訳「古代ローマ人の24時間
島袋全優著「腸よ鼻よ8
アンデルヨン著「絹の糸とかぎ針で編む 四季の草花アクセサリー

--- ここまでTwitter、ここからMastodon切り替え ---

荒木あかね著「此の世の果ての殺人
馬場康誌著「ライドンキング(10)
maki,菊水電子著「俺の後輩が可愛いのはたぶん何かの間違いだ マンガでわかる直流安定化電源 入門編
アレクシエーヴィチ原作,小梅けいと著「戦争は女の顔をしていない 4
バルザック著,中村佳子訳「ゴリオ爺さん
香月美夜著「本好きの下剋上 第五部11
斎藤幸平著『100分de名著「精神現象学」
大塚健太作,出口かずみ絵,鈴木俊貴監修「にんじゃ シジュウカラのすけ
勝木光著,香月美夜原作「【まんが】本好きの下剋上4-6
中井久夫著「最終講義
リン・トラス著,玉木亨訳「図書館司書と不死の猫
鈴華著,香月美夜原作「【まんが】本好きの下剋上2-9
篠田謙一著『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」
松本清張著「砂の器(上下)
鈴木エイト著「自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言
新田次郎著「氷原・非情のブリザード
井上正幸著「これまでになかったラグビー防御戦術の教科書
日野行介著「原発再稼働 葬られた過酷事故の教訓
坂本龍一著「ぼくはあと何回、満月を見るだろう
竹岡葉月,おかざきおか著「おいしいベランダ。 亜潟家のアラカルト
大治朋子著『人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか
大江健三郎著「ヒロシマ・ノート
鷲田清一,山極寿一著「都市と野生の思考
小野寺拓也,田野大輔共著『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?
米澤穂信著「可燃物
市川沙央著「ハンチバック
後藤光学研究所編「プラネタリウムの疑問50
スティーヴンWホーキング著,佐藤勝彦監修,塩原通緒訳「ホーキング、ブラックホールを語る BBCリース講義
島袋全優著「腸よ鼻よ 9
デイヴィッド・パトリカラコス著,江口泰子訳,安田純平解説「140字の戦争 SNSが戦場を変えた
山極寿一,鈴木俊貴共著「動物たちは何をしゃべっているのか?
トマ・ピケティ著,村井章子訳「自然、文化、そして不平等 -- 国際比較と歴史の視点から
月星光博著「知っててよかった! 歯のけが 口のけが
アイリーンMペパーバーグ著,佐柳信男訳,鈴木俊貴解説「アレックスと私
井上正幸著「もっともわかりやすいラグビー戦術入門ガイド
竹岡葉月,おかざきおか著「おいしいベランダ。 亜潟家のポートレート
波野涼著,香月美夜原作「【まんが】本好きの下剋上3-7
あれっくす著「私の魔法の先生は魔法が使えない
島袋全優著「腸よ鼻よ 10
廣野由美子著『100分de名著「シャーロック・ホームズ スペシャル」
黒川祐次著「物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国
朝日新聞政治部著「鵺の政権 ドキュメント岸田官邸620日
小野昌弘著『免疫学者が語る パンデミックの「終わり」と、これからの世界
尾身茂著「1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録
香月美夜,鈴華,波野涼,勝木光共著「本好きの下剋上 ふぁんぶっく8
よしもとばなな著「すばらしい日々
井上毅著「星空をつくる機械 プラネタリウム100年史
勝木光著,香月美夜原作「【まんが】本好きの下剋上4-7
石川大樹,ギャル電,藤原麻里菜共著「雑に作る 電子工作で好きなものを作る近道集
織田作之助著「わが町
編集部編「このライトノベルがすごい!2024
笹尾俊明著「循環経済入門 廃棄物から考える新しい経済
渡部泰明著『100分de名著「古今和歌集」
平田オリザ著『100分de名著「中江兆民 三酔人経綸問答」
香月美夜著「本好きの下剋上 第五部12
鈴華著,香月美夜原作「【まんが】本好きの下剋上2−10
中江兆民著,鶴ヶ谷真一訳,山田博雄解説「三酔人経綸問答

以上68冊です(web版は1作を1冊とカウント)。今年はフランスでのラグビーワールドカップ・RWC2023🏉で9〜10月と生活リズムが狂いまくりだった割に減りませんでした。物語が少なめだったのは世相に引っぱられたかも知れません。なお、取り立てて共有するまでもないと感じた場合はつぶやいておらず、実際に手に取ったのは上記+23冊(計91冊)ぐらいですが、今年もぜんぶ読み切りました。
来年もいい本と出会えますように。

なお、リストアップにはTwilogおよびnotestockと、自作のPythonスクリプトを組み合わせて使っています。notestockの一括検索は多少の漏れがあるのとBeautifulSoupでスクレイピングできなかったのとで、日毎表示から抽出しました。また、情報整理アプリをEvernoteからUpNoteへ移行したことで溜め込んでいたノートが一気に整理でき、読書管理しやすくなりました。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

備忘: 2022年, 2021年, 2020年

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2023/12/23

MacBook Air(2017)のSSDを換装しました【2023/12/26追記】

かれこれ6年ほど2017年モデル128GBの13インチMacBook Airを使っています。私の使い方では今でもパフォーマンスは十分なのですが、ストレージが慢性的に不足していて、できるだけNASに逃がすなどの運用で凌いできました。しかしEvernoteから移行したUpNoteのデータをローカルに置くことで約1GB占有されるなどして、いよいよ厳しくなってきました。幸いに、このモデルはSSD交換が容易とされる世代なので、こちらの記事こちらのブログなどを参考にして500GBに増量しました。
Mba_ssd01
使用したキオクシアのSSD変換アダプタ(リンク先はAmazon、アフィじゃありません)

作業自体は
・TimeMachineでバックアップを取る(3時間)
・トルクス5ドライバーで解体・換装する(30分)
・macOSのインストール(20分)

・TimeMachineから復元する(約1時間)

の4ステップと、簡単なものでした(復元は買い物中に終わっていたので正確な時間は不明)。費用は5670円、SSDも安くなったものです。

換装前後の容量とベンチマークです。
Mba_ssd02
空き容量が増えて一安心。また、書き込み速度がとても速くなりました。なお、古いMacBook Airなのでインターフェースが律速になっています。

前に使っていたMacBook Air(2011)のSSDと、今回摘出したMacBook Air(2017)の比較です。
Mba_ssd03
どちらもSamsungで同容量なのにサイズが見事に違います。2017年当時のMacBook Airは最大512GBで、いまだと同サイズのSSDで4TBも珍しくなくなってきましたから、メモリ技術の進歩はすごいなぁとあらためて感じました。

空き容量が増えたのでmacOSを最終サポートのMonterey(12.7)にアップデートしようかなと思ったのですが、12.3でPythonが削除されているということで、TimeMachineが高速化されているBig Surにしておこうかと思っています。

以上、何かの参考になれば幸いです。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

続きを読む "MacBook Air(2017)のSSDを換装しました【2023/12/26追記】"

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2023/12/03

ココログ20周年おめでとうございます🎉

昨日バタバタと更新していたときにはスルーしていたのですが、あらためて見ると昨日2023/12/02でココログが20周年を迎えていたということです。おめでとうございます🎉
おかげさまで「ココログ」は20周年を迎えました: お知らせココログ:@nifty

翻って、自分がいつココログを始めたのかと振り返ると、2004/10/24でした。ココログ自体が立ち上がってから1年経っていなかったんですね。2001年から@niftyでホームページをやっていたものの色々と面倒だったり発信する内容が無かったりしていたところ、2005年に@niftyのフォーラムやPATIOなどがクローズしていく中、細かく継続的なネタを出すのにココログがちょうどいいなと思っていました(一時期は駅弁ブログだったりしましたが)。その後2009年からはTwitterがメインになり、こちらは少しまとまった内容を書く場所にシフトしていきました。現在ではMastodonが日常的な発信場所に変わりましたが、ココログの使い方は変わらず、ホームページは放置状態です。

なんだかんだ言ってココログは扱いやすいので、これからも続いて欲しいと思っています。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

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2023/12/02

EvernoteからUpNote、追補【随時更新】

昨日EvernoteからUpNoteへ引っ越した顛末を書きました。その後に気付いたことを随時記していきます。

【2023/12/02 07:33】
・UpNoteのインポートメニューがMac版とAndroid版にはありませんでした。Windows版では設定>一般の下の方にあります。
・UpNoteも使えなくなった時のことを考えて、エクスポートを確認しました。ノートブック単位または全ノート一気に、Markdownファイルやhtmlファイルやテキストファイル、さらにはPDFへとエクスポートできるようです。いま個別(Evernoteでいう複数)でMarkdownへエクスポート(追加データを含む)したところ、更新日の日付で.mdファイルがダダダッとできました。Evernoteよりも相当速いです。できた.mdファイルはChromeのMarkdownビューワなどで見られます(参考)。
エクスポート画面
(この画面はMac版ですが、作業はWindowsでやりました。)
これでもうEvernoteのデータは消せます。

【2023/12/02 08:13】
・上記でMarkdownとhtmlがごっちゃになっていました、すみません。Markdown(.md)でした。
・その後、個別htmlおよび単一htmlおよび単一mdも作ってみました。Evernoteで苦労していたのが嘘のように、ほんの数分でエクスポートできてしまいましたとさ。めでたしめでたし。

【2023/12/02 11:45】
・Evernoteの不要ノートを削除するのにも時間が掛かりました。基本的にノートブックを削除していけばいいのですが、一気に消してゴミ箱を空にしようとしたらエラーが出ます。ノート移動の内部処理が追いついていないのかな、と思って時間を置いたらできました。また、「規定のノートブック」になっているノートブックが削除できません。これは残したいノートブックを規定にすればOK。残したいノートブック内のノートを削除するのに、100ノートずつしかできません。これは、最初のノートを選択して、最後のノートをShift+ClickしたらMAXだけ選択され一時的に表示されるゴミ箱アイコンをクリックしていく、という今後一切使わないだろうTIPSで切り抜けました。結果として、4000近くあったノートが14まで絞れたので、これをATOK Padと連携するようにします。ノートの削除がクラウドと同期するにも時間が掛かるので、のんびりやる必要がありました。

【2023/12/23 14:38】
・MacBook AirからのEvernoteはwebで使っていたのですが、UpNoteでアプリになったことでローカルのストレージを消費するようになり、SSDの残量が厳しくなったので、換装作業を行いました。その顛末をこちらにまとめました。

【2024/01/18 14:33】
・Evernoteからエクスポートした12月上旬以来、Windows10からNASへのバックアップができていませんでした。原因は「複数のWebページ」(ノート毎の.htmlファイル)でエクスポートするファイル名が「ノートのタイトル.html」になり、これがOSの最大パス長MAX_PATH(256文字)いっぱいまで使っていて、バックアップ先ではMAX_PATHを超えるためにエラーとなっていたようです。既にエクスポートしたファイル群はzipファイルにまとめてあったので、htmlファイルをディレクトリごと削除したところ、バックアップできるようになりました。
こちらのページが参考になりました:
富士通Q&A - [Windows 10] ファイル履歴で正しくバックアップされているかどうかを確認する方法を教えてください。 - FMVサポート : 富士通パソコン

以上、何かの参考になれば幸いです。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

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2023/12/01

EvernoteからUpNoteへのお引っ越し

2023年11月30日にEvernoteから、無料プランでの大幅な機能制限を12月4日より行うという発表がありました。
Update: Evernote Free accounts will have fifty notes and one notebook
これによると要点は:
1. ノートブック数を1に、ノート数を50に制限する。
2. 既存の表示・編集・エクスポート・共有・削除は行える。裏返せば新規にノートやノートブックの作成はできない。
ということのようです。詳しくは次の記事にあります:
Evernote、無料プランを大幅制限 ノートの上限数が10万→50に - ITmedia NEWS
「Evernote」無料プランの上限変更が正式決定、導入は12月4日から - 窓の杜

さて、
個人的にはEvernoteを2010年6月から使っていて、一時期は課金もしていたのですが主な用途はメモ保存とニュースクリップで、あまり大した機能は使っておらず転送量も少なく、結局のところ無料プランで十分だと分かったので、ずっと無料でありがたく使っていました。この際だから課金することも一瞬考えたのですが、私が使う機能に年1万円オーバーは見合わないと感じます(貧乏くさくてすみません)。
課金は月1100円から

何はさておき、vaio(C type, Windows10)にインストールしてあるEvernoteのデスクトップアプリで、ノートブックをエクスポートします。Evernote独自のアーカイブ方式(.enex)が他のアプリで使えるとは限らないので、「数学ガール」の結城浩さんが7月にMastodonで書いておられたことを参考に、htmlでも保存しておくことにします。こうすれば「単一のWebページ」(ノートブック単位でまとめた.htmlファイル、以下「単一html」)をウェブブラウザ等で開いてPDF化したり一気にスクレイピングしたりできるでしょうし、「複数のWebページ」(ノート毎の.htmlファイル、以下「複数html」)から抽出するスクリプトを組むこともできるという考えです。ところがエクスポートは一筋縄でいかず、やたらと時間が掛かったり、特に単一htmlでは途中でエラーが出て止まったりしました。これはヘルプページに100ノートまでとあるのに2000ノート近くまでやってるせいかも知れませんし、私と同じように慌ててエクスポートしている人が世界中にいたせいかも知れません。結果として単一htmlにできたのは約1500ノートまでのノートブックで、2000近くノートがあるノートブックはできませんでした(後で再チャレンジします)。最終的にノートブック7つ・合計4000ノートが、enex計700MB、複数html計2GB、1ノートブック分を除く単一html計350MBになりました。

一通りエクスポートできたところで、よりスマートな方法を考えます。Evernoteからインポートできて、似たようなことができるノートアプリをあれこれ調べたところ下記の記事などから、買い切り3500円で使えるUpNoteが良さそうだと思いました:
14年使ってきたEvernoteをいよいよ見放す(2) - 移行先アプリはUpNote - KuriKumaChan’s diary
12年つかったEvernoteからUpNoteに乗り換えた|UCH
ノートアプリ難民必見!UpNoteが超気に入った理由を語りたい – RYOB.net
大きな問題点は【ノート共有ができない】ことと【webアクセスができない】ことのようです。前者は致命的だという人もいそうですが、後者は課金前提であれば問題無いでしょう(Evernoteの無料プランはアプリ2台制限があったので、これを回避するのにwebアクセスを使っていました)。あと、個人的にはEvernoteにリンクしていたATOK Padという古のメモアプリを使えなくなるのがちょっと痛いですが、これは何か考えます。

とりあえず、UpNoteをMacBook Air(2017, Catalina)スマホ(AQUOS Sense 6, Android13)vaio(C type, Windows10)へ各アプリストアからインストールしてみたところ、特に違和感なく使えました。買い切りの課金はAndroidだと3480円にクーポン100円引きでした。あと、ChromeにはUpNote Web Clipperも入れておきました。webクリッパーはMacアプリもあるのですが、こちらはmacOS11以上ということで、私のCatalina (macOS 10.15.7)には入れられませんでした。
Evernoteのアーカイブを作ったvaioでUpNoteへのインポートを始めようとしたところ、20MBを超えるファイルや30万文字を超えるノートはインポートできないという制限が表示されました。私の場合、7つのノートブックのうち4つのenexファイルが100MBを超え、うち2つのenexファイルが200MBを超えていたので切り分けるのは厳しいと思いつつダメモトで小さい順にUpNoteへインポートしたところ幸いファイルサイズチェックは無く、150MBまでの5つはインポートできたものの大きくなるほどCPU負荷が厳しくなり、200MB超ではOSが不安定になりました。そこで200MB超の2ノートブックについてはEvernoteに戻って新たなノートブックを作って半分ほどノートを移動する形でノートブックを分割してエクスポートし直し、結果として全てのenexファイルが150MB以下になりスムーズにUpNoteへインポートできました。しかし12/4以後だと新たなノートブックを作ることができないので、エクスポートの終わったノートブックを空にしてノートを移動するなどのテクニックが必要だろうと思います(それで本当にできるかは不明です)。あるいは一時的に課金するか。
なお、2000近くノートがあったノートブックは分割したあとでも単一htmlにはできませんでした(新たに作ってノートを移動してきた方のノートブックはOK)。ノート数だけの問題では無いようです。

Windowsでインポートが終わったら、MacとAndroidで同期確認します。4000ノートもある割にサクサク動きます。検索もとても速くてノーストレス。こんなに良いものをどうして知らなかったんだろうと思う一方で、今回のような騒動がなければ動かなかっただろうなと思います。ほぼ丸1日のスイッチングコストを払っただけのことはありました。
ただ、残念なことにMacのChrome webクリッパーが不安定で、動いたり動かなかったりします(WindowsはOK)。私個人の環境依存かなと思いましたが、レビューを見ると書いている全員が動作しないか不安定のようです(不具合でもないと書かないですしね)。まぁ、これはそのうちに直るでしょう。他方、AndroidのChrome共有は正常に動いています。

以上、何かの参考になれば幸いです。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

ps. アップした直後に単一htmlにできなかったノートブックのノートを全部新しいノートブックに移してみたのですが、やはり単一htmlにできませんでした。どれかのノートが、複数htmlにはできても単一htmlにできないという不思議な状態になっているようです。

その後に気が付いたことを、随時次の記事に書いていきます:
EvernoteからUpNote、追補【随時更新】

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