BOOX Poke Proの電池交換(2021/11/27追記)
【お願い】
自分で実行される方は:
・端子のショートや電池の加熱、電池への打撃などによる爆発・発火の危険があるので、取り扱いには十分に注意して下さい。
・取り外した電池の処分は自治体の指示に従って下さい。
2020年1月に購入してから気に入って使っていたBOOX Poke Proでしたが、SONY Reader PRS-T3Sの電池を交換してからはハードキーでページめくりできるPRS-T3Sに主役が戻っていました。
すると使用機会が減ったPoke Proのバッテリーもちが次第に悪くなり、ますます使う機会が減ってきて、ますますバッテリーが弱くなると言う悪循環。 その末路といいますか、先日作ったAndroid電子書籍ページめくり機がPoke Proでも動くか試そうと久しぶりに通電したところ、全く充電できなくなっていました。DCを抜いた瞬間、その画面のまま、充電中のアイコンも表示したままで沈黙してしまったのには、さすが電子ペーパー端末だと感心しましたが、これではUSB接続のページめくり機は試すこともできません:
とりあえず(?)裏蓋を開けてみたところ、バッテリーが見事に膨れていました:
なお、裏蓋はUSBコネクタ脇の星形特殊ねじ2本だけで止まっており、あとは側面の爪をギターピックで浮かしていくと開きました。
一方、100均で330円のリモートシャッターをBluetooth接続してページめくりできることは確認できたので、きっとUSB接続でも動くはず。それなら電池交換だ!となるわけですが、検索しても"GSP356988"という型番のリチウムイオン電池が見当たりません(型番からサイズは3.5mmx69mmx88mmという中途半端なもので、容量は3.7V2500mAh)。代替品でも無いものかと探していたところ他のOnyx製品で使われているという"EL-355585"という一回り小さい(3.5mmx55mmx85mm)同容量の電池がAliExpressで見つかり注文したところ、以前納入されるまで長〜くかかったのが嘘のように、たった8日で到着しました。さっそく見比べてみます。元々同じ3.5mm厚だったとは思えません:
以前、別製品でサーミスタの値が違ってそのままでは使えなかった(純正品110kΩに対し購入品10kΩだった)ことがあるのですが、今回は純正品10.4kΩに対し新品11.6kΩで、ほぼ同じでした。交換にあたって、普段使っている約4WのUSBはんだごてでは熱量が足りませんでしたが、単3アルカリ電池4本の6Wタイプを使えばOKでした。
取り付けた段階での電池残量は92%で、約1時間で満充電になりました(つまり充電できました)。 とりあえず動作確認・まとめて本をダウンロード・延々と読書・適宜アプリのアップデートや再インストール… としていたら、100時間を過ぎた辺りで電池残量が10%になりました。使用中、Wi-FiとBluetoothは常時ONです(カバーを閉じると直ちにスリープします)。使用可能時間が新品の頃とほぼ同じになって、本体のトラブルはなかったようでホッとしました。バッテリーカーブは次の通りで、顕著に減っているところは心当たりがある一方、読書とアイドリングの見分けは付きません:
グラフをクリックするとアプリごとの使用量も見えるようにしておきました。これらから、本機はフラッシュメモリへの連続アクセスがあると電池消費が激しくなるようです(Wi-Fiかと思ったのですが1%)。このフラッシュはとても遅いのも欠点で、ファイルサイズの大きい本を開いたり全文検索するのに時間が掛かります。また、F/Wアップデートで改善されたものの、まだたまにページめくりが飛ぶ(モタつく)ことがあるのもフラッシュのせいかも知れません。ちなみにリモートシャッターでページめくりをしていてもモタつくことがあるので、静電タッチパネルの問題では無さそうです。 さて、電池が真っ当になったところで自作のUSB接続ページめくり機を繋いだところ、電源LEDがつきません。うまく認識できなかったのかと基本のUSBマウスを繋いでみたのですが、やはり全く反応しません。本体設定を調べてもUSB関連は見当たらず、つまり、BOOX Poke ProはUSB OTG(On-The-Go)非対応のAndroidタブレットだということ。これまで気が付いていませんでした。
じゃぁ無線版のページめくり機を作る?というところなのですが、Reader Store以外はリモートシャッターが使えて、そのReader StoreにはPRS-T3Sとカラー液晶のZenPad 3 8.0があるので、特に無くてもいいのかな、というところです。
といいつつ、手元に新品のESP32-WROOM-32Eと周辺パーツがあるのは何故でしょうね(汗 BOOX Poke Proの良さが再認識できたので、今後は過放電を起こさないように気をつけます。
以上、何かの参考になれば幸いです。 パドラッパ from MacBook Air (2017) 【2021/11/27追記】
たまたま読んでいた本がPRS-T3Sに偏って、またBOOX Poke Proが放置状態になった機会に、ほぼスリープ(アイドル)でのバッテリーカーブを取ってみました:
結果として、26日と15時間で83%消費でした。ここから、ほぼ4週間経つとすっからかんになることが分かったので、また深放電にしてバッテリーがダメージを受けることが無いようにするには、少なくとも月に1回は充電することが必要だと分かりました。
というわけで、カレンダーに3週間ごとの定期アラームを設定しました。
自分で実行される方は:
・端子のショートや電池の加熱、電池への打撃などによる爆発・発火の危険があるので、取り扱いには十分に注意して下さい。
・取り外した電池の処分は自治体の指示に従って下さい。
2020年1月に購入してから気に入って使っていたBOOX Poke Proでしたが、SONY Reader PRS-T3Sの電池を交換してからはハードキーでページめくりできるPRS-T3Sに主役が戻っていました。
すると使用機会が減ったPoke Proのバッテリーもちが次第に悪くなり、ますます使う機会が減ってきて、ますますバッテリーが弱くなると言う悪循環。 その末路といいますか、先日作ったAndroid電子書籍ページめくり機がPoke Proでも動くか試そうと久しぶりに通電したところ、全く充電できなくなっていました。DCを抜いた瞬間、その画面のまま、充電中のアイコンも表示したままで沈黙してしまったのには、さすが電子ペーパー端末だと感心しましたが、これではUSB接続のページめくり機は試すこともできません:
とりあえず(?)裏蓋を開けてみたところ、バッテリーが見事に膨れていました:
なお、裏蓋はUSBコネクタ脇の星形特殊ねじ2本だけで止まっており、あとは側面の爪をギターピックで浮かしていくと開きました。
一方、100均で330円のリモートシャッターをBluetooth接続してページめくりできることは確認できたので、きっとUSB接続でも動くはず。それなら電池交換だ!となるわけですが、検索しても"GSP356988"という型番のリチウムイオン電池が見当たりません(型番からサイズは3.5mmx69mmx88mmという中途半端なもので、容量は3.7V2500mAh)。代替品でも無いものかと探していたところ他のOnyx製品で使われているという"EL-355585"という一回り小さい(3.5mmx55mmx85mm)同容量の電池がAliExpressで見つかり注文したところ、以前納入されるまで長〜くかかったのが嘘のように、たった8日で到着しました。さっそく見比べてみます。元々同じ3.5mm厚だったとは思えません:
以前、別製品でサーミスタの値が違ってそのままでは使えなかった(純正品110kΩに対し購入品10kΩだった)ことがあるのですが、今回は純正品10.4kΩに対し新品11.6kΩで、ほぼ同じでした。交換にあたって、普段使っている約4WのUSBはんだごてでは熱量が足りませんでしたが、単3アルカリ電池4本の6Wタイプを使えばOKでした。
取り付けた段階での電池残量は92%で、約1時間で満充電になりました(つまり充電できました)。 とりあえず動作確認・まとめて本をダウンロード・延々と読書・適宜アプリのアップデートや再インストール… としていたら、100時間を過ぎた辺りで電池残量が10%になりました。使用中、Wi-FiとBluetoothは常時ONです(カバーを閉じると直ちにスリープします)。使用可能時間が新品の頃とほぼ同じになって、本体のトラブルはなかったようでホッとしました。バッテリーカーブは次の通りで、顕著に減っているところは心当たりがある一方、読書とアイドリングの見分けは付きません:
グラフをクリックするとアプリごとの使用量も見えるようにしておきました。これらから、本機はフラッシュメモリへの連続アクセスがあると電池消費が激しくなるようです(Wi-Fiかと思ったのですが1%)。このフラッシュはとても遅いのも欠点で、ファイルサイズの大きい本を開いたり全文検索するのに時間が掛かります。また、F/Wアップデートで改善されたものの、まだたまにページめくりが飛ぶ(モタつく)ことがあるのもフラッシュのせいかも知れません。ちなみにリモートシャッターでページめくりをしていてもモタつくことがあるので、静電タッチパネルの問題では無さそうです。 さて、電池が真っ当になったところで自作のUSB接続ページめくり機を繋いだところ、電源LEDがつきません。うまく認識できなかったのかと基本のUSBマウスを繋いでみたのですが、やはり全く反応しません。本体設定を調べてもUSB関連は見当たらず、つまり、BOOX Poke ProはUSB OTG(On-The-Go)非対応のAndroidタブレットだということ。これまで気が付いていませんでした。
じゃぁ無線版のページめくり機を作る?というところなのですが、Reader Store以外はリモートシャッターが使えて、そのReader StoreにはPRS-T3Sとカラー液晶のZenPad 3 8.0があるので、特に無くてもいいのかな、というところです。
といいつつ、手元に新品のESP32-WROOM-32Eと周辺パーツがあるのは何故でしょうね(汗 BOOX Poke Proの良さが再認識できたので、今後は過放電を起こさないように気をつけます。
以上、何かの参考になれば幸いです。 パドラッパ from MacBook Air (2017) 【2021/11/27追記】
たまたま読んでいた本がPRS-T3Sに偏って、またBOOX Poke Proが放置状態になった機会に、ほぼスリープ(アイドル)でのバッテリーカーブを取ってみました:
結果として、26日と15時間で83%消費でした。ここから、ほぼ4週間経つとすっからかんになることが分かったので、また深放電にしてバッテリーがダメージを受けることが無いようにするには、少なくとも月に1回は充電することが必要だと分かりました。
というわけで、カレンダーに3週間ごとの定期アラームを設定しました。
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コメント
パドラッパさん
ご回答ありがとうございました!
投稿: ニコラ | 2023/08/21 07:06
ニコラさん、ご質問ありがとうございます。
・Poke Proのバッテリーもちは少し劣化しつつ、まだ大丈夫です。
・サーミスタは白と黒(V-, GND)の間に入っています。測り方はその通りです。
・代替品が使えるかどうかは自己責任ですが、私の経験上、多少の容量違いで使えなかったことはありません。
以上、ご参考まで。
(先ほどバッテリーをもういちど換えたと書いたのですが、それはPRS-T3Sの勘違いでした。すみません。)
投稿: パドラッパ | 2023/08/17 08:34
こんにちは
コメントを失礼します。
私はboox nova proバッテリー交換で検索して本サイトを見つけて大変助かります。
ご質問させてください。
今は2023年ですがバッテリーもちはまだ大丈夫ですか?
サーミスタの抵抗は黒線と白線で測りますか。
ヤフーショッピングで電池を購入と考えてますが容量は純正品よりちょっと高いです(純正品の容量:2800mAh、代替品:3150mAh)。代替品は使えるかどうか気になります。
色々な質問すみませんがよろしくお願いします。
投稿: ニコラ | 2023/08/17 08:04