« 2020年12月 | トップページ | 2021年2月 »

2021年1月

2021/01/31

ありがとうPHS

いよいよ、本日2021/01/31をもって一般向けのPHSサービスが終了になります。私自身、当初の終了予定日だった2020/07/31を前にして最後まで維持していたウィルコム(Y!mobile)回線とお別れしましたが、あらためてPHSが終わると思うと感慨もひとしおです。

というわけで、手持ちPHS端末の集合写真を撮ってみました。ほぼ、左上から順に時系列に並べています。
210131phss

…出るわ出るわ12台。しかし、今回パルディオ611SW-ZERO3(初代)、PHSデータカードMC-P100, MC-P200, MC-P300が行方不明でした。他にも忘れているのがあるかも知れません。

個人的なMVPは、いちばん右上のPanasonic KX-HS100でした。横にケーブルを一緒に撮していますが、これらを使ってHP 200LXと直結し、LXの電池を気にしたりフラッシュカードを抜いてメモリを気にしたりせずに、32kbpsもの高速データ通信(!)を楽しんだものです。
Panasonic feel H"とLXを変換ケーブル1本で接続!

長年お世話になりました。ありがとう、PHS。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

| | | コメント (0)

2021/01/27

200LXのキーを使ったRPN電卓、リベンジ編

HP 200LXジャンク品のキーを使ってRPN電卓を自作した内容を紹介していましたが、若干の心残りがありました。具体的には次の点が引っかかっていました:
  1. キーパッド中央部が膨れ、全体に凸になっていた
  2. キー高さのばらつきが大きかった
  3. カバーシート開口部の位置ずれが大きかった

検討の結果、このようにリベンジできましたので、まとめておきます。
Tinyrpnb1

まずは問題の分析です。
1. 膨れの推定原因は:
  1. LXではキーのフレーム(桟)に出ているφ1.6の突起をABSの固い筐体にガッチリ結合させることで浮きを抑えているのに対し、私のものではボール紙で作ったスペーサに嵌めているだけで、桟とボール紙の剛性がタクトスイッチが下から押す力やケースが左右から挟み込む力に負けていた
  2. 桟上面の高さがケースの高さより若干高く、左右端をカバーシートで押さえ込む形になっていた(高さばらつきをボール紙の弾性で吸収しようとした副作用)
でした。また、2. 高さばらつきの推定原因は:
  1. タクトスイッチの軸が長すぎたのをカットしたときの精度が悪かった
  2. 特に上3つ(ENTER, ON, Backspace)についてはキートップをバラして組み直した精度が悪かった
  3. さらに膨れも相まってばらつきが強調された
でした。
これらはいずれも見た目だけなら笑って済ませたのですが、クリック感の悪いキーがあり、時間が経つと症状の悪化やキーの取りこぼしが生じることが懸念されました。
3.の位置ずれは、LXのキーが㎜系であるのに対し、カバーシートのデータをinch系で作っていたためで、特に横方向は1mm(左右振り分けで0.5mmずつ)ずれていました。これは純粋に見た目だけの問題です。

これらの問題へ、次のように対処してみました(順不同):
  1. スペーサを剛性が強い材料に変える
    手持ちのものを試した結果ABSやポリカーボネートなどの樹脂板よりも、グラスファイバーで強化されているガラスコンポジット基板が良好でした
  2. スペーサがケース左右を内側から押さず、かつ位置ずれを起こしにくいように、幅を合わせる
    MINTIA BREEZEのケース蓋側には、底側と嵌め合わせたあと上から力がかかってもケースが開かないように爪がついていて、左右の爪の間隔が47.0mmなので、これが目安です。ちなみに底側の壁間隔は48.5mm
  3. Tinyrpnb6
  4. 桟上面の高さがケース高さと同じか少し低くなるように、実測と積み上げでスペーサの厚さを決める
    前は机上計算の引き算で決めていて、タクトスイッチのボディが基板から約0.3mm浮いていることなどが入っていませんでした。結果としてCEM-3材1.2tのプリント基板・Dタイプを使うことにしました(Cタイプの方がサイズが合い、CEM-3よりもFR-4の方が強いのですが、手持ちなし)。ここでDタイプは長辺47.0mmで爪間隔と一致しているのもポイントが高いです(でもCタイプの方が(以下略
  5. 桟の突起に対応する穴を、スペーサにできるだけ精度良く開けて嵌める
    ユニバーサル基板を使ったので元からある100milピッチの穴とどうしても干渉するのですが、浮きが気になる中央部の精度が出るように、ここが元々の基板穴と一致するように原点を決めて開けていき、誤差が蓄積する外側は穴径を広げて対応します(Dタイプでは47mmの中心線に穴が来て合わせやすかったのですが、Cタイプでは穴の間に来るようです)
  6. 高さ方向が決まったところで、スペーサ上面からタクトスイッチの軸が出る量を約0.8mmに調整する
    この量は、試し組みした段階でクリック感がベストだった高さで、使ったタクトスイッチのストローク0.15〜0.45mmに対するマージンも取れています
  7. 軸を短くカットしすぎたところにはスペーサを入れる
  8. ENTER, ON, Backspaceについては、切り出したときのバリや余分な接着剤を削った上で、シールなどで調整する
  9. カバーシートはmm系で描き直す
    ついでに、キーパッド部のトーンが少し明るすぎたのも調整しました
だいたい、こんなところです。

作ったスペーサがこちら。案の定、板材自体の固さと、元からある穴の干渉と、導電性のバリになるランド片の除去とで加工は難航しました。単なる銅張り基板があればまだ楽だっただろうと思います。
Tinyrpnb2

桟の突起(φ1.6)に対応する穴は基板中心から上下左右1列はφ2.0で、それより外はφ2.5にしています。1ピッチでキー側が横10.5mm・縦10.0mmに対して基板側が400mil=10.16mmなので、誤差が1ピッチで横0.34mm・縦0.16mmになることに対応した穴径で、実際こわいほどピッタリ嵌まりました。タクトスイッチの軸が通る穴はφ4.0です。
Tinyrpnb3

裏側から見たところです。タクトスイッチの軸を短くカットしすぎていたところにシール用紙を切って入れてあります。このシールは、当初は軸の方に貼っていたのですが、こちらのスペースに入れる方が安定しました。
Tinyrpnb4

前に写真を撮り忘れていた、キーをケースに嵌め込んだところです。私の手の精度だと、このぐらいが限界ですね。
Tinyrpnb5

スペーサーに基板を使ったのでBOMも増えて、合計1633円でした。電線・ハンダ・ラベル・ピンヘッダ、そして何より部品取りに使ったHP200LXはカウントしていません:
itemdetailpricepcssubtotal
AVRATTINY85-20PU1301130
LCDAE-AQM08026001600
Rectifying diode1N40011001/205
LR44 holderframe type20360
alkaline batteryLR441003/1030
MINTIA BREEZEFRESH PEACH(cover)2101210
MINTIA BREEZECRYSTAL SILVER(bottom)2101210
Electrolytic C47uF10110
R 1/6W 5%listed below11818
Tactile SWex.1020200
keypad & spacerD-type universal404160
Resister list:
100x1, 220x3, 470x2, 1kx3, 2.2kx2, 4,7kx3, 10kx2, 22kx1, 100kx1

修正前後を見比べてみます。左が改良版です… 分からないかも知れませんね(笑
Tinyrpnb7
なお、LCDの手前が膨れているのは、LCD端子部(リードフレーム)の膨らみです。

パパッと勢いで作るのと、きちんと落ち着いて作るのでは、全然違う頭と手を使ったような気がします。

以上、何かの参考になれば幸いです。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

| | | コメント (0)

2021/01/24

HP 200LXのキーを使ってRPN電卓を作ってみました(2021/01/25一部訂正)

年初からいそいそと作っていた自作RPN電卓(および着せ替えバージョン)とHP 200LXを併用していて、やっぱりLXのキーはいいなぁと思っていたところで、ふとLXのテンキーが別パーツになっていたことを思い出して手持ちのジャンクを漁ったら、ENTERキーが折れバラバラに分解された個体が出てきました。
今回は、そのキーを使ってRPN電卓をひとつ作ってみたというお話です。
Tinyrpna1

こちらが出てきたキーボードのラベルとキートップです。ENTERキーが見事に根本から折れています(こういう症例は珍しい)。どうやって入手したか忘れてしまったのですが、おそらくnifty-serve FHPPCのオフで修理の相談を受けて無理だと答えたら譲ってもらえたか、オフのオークションで落としたものだと思います。Alt+Spaceのシールはオカヤシステムウェアさんの日本語化キット(フルセット)添付品かな。
Tinyrpna3
裏返すと、テンキー部分のキートップが別パーツになっていることが分かります。桟のところに突起があって、これがエンボス付きカーボンシートを挟んで筐体にガッチリと付けられて、位置ずれや浮きを抑えるようになっています。
Tinyrpna4
逆にキートップを外すときは、本体の上側筐体裏から上記突起をプチプチと押して外していくのですが、それはさておき、テンキー部分はそのまま使えそうでした。私の電卓ではテンキーの他にENTER・ON・←(バックスペース)を使うので、これらのキーをENTERと同じように支持部(バネ性を持つ部分)ごと分離して、他のキーの支持部と重ねて接着して使うことにしました。

設計の概略は次の通りです:
1. キートップ周囲の桟は厚さが1.5mmあるのに対し、MINTIA BREEZEのケース厚みが約1.0mmなので、桟とケースを内側で合わせるとキーが浮いてしまいます。そのため、ケースの内側よりも桟の下部が0.5mm沈むように、桟の周囲に厚さ0.5mmのスペーサを噛ませます。また、部品と基板の厚さを積み上げるとタクトスイッチの軸が桟の下部より1.7mm高くなります。今回はタクトスイッチのストロークを0.5mm取るために、タクトスイッチの軸を約1.2mm切り取ることにしました。この工程はスペーサを当てて古いニッパーでラフにカットし、カッターナイフで整形したのですが、ばらつきが出てキーの高さがまちまちになっています。
実は、あとで秋月電子さんのサイトを見ていて別のタクトスイッチだと軸が1.0mm短く、誤差0.2±0.1mmで無視できそうだったと気が付いて、しかもこれを既に買ってあったので、しまったなぁと思っているところです。

2. LXのキーピッチは、横10.5mm 縦9.0mm10.0mmのSI単位系です。基板設計すればピッチを合わせることができますが、一品ものですから100mil(2.54mm)ピッチのユニバーサル基板をズレを覚悟して使うことにします。
横4キーで、LXは31.5mmに対し、400milピッチで組むと30.48mmで誤差は-1.02mm。
縦5キーで、LXは36.0mm40.0mmに対し、400milピッチで組むと40.64mmで誤差は+4.64mm+0.64mm
(2021/01/25測り間違えていたので訂正しました。)
使うタクトスイッチの軸がφ3.5mm、LXのキートップの突起部がφ2.0mmあるので、上下中心を合わせて誤差を振り分ければ大体ごまかせそうです(実際、大丈夫でした)。
Tinyrpna9
(キートップの裏面、定規は0.5mm刻み)

3. 自前のキーで作っていたときは縦方向のキーピッチを300milにしていたので面積的に余裕があり、使ってみたかったLi-Poで電源系を組んでいたのですが、今回は同じケースで縦400milピッチにしたのでスペースが足りず、電池を(FRISKケース入りの暑さ指数計と同じ)LR44x3に変更しました。すると折角のタブレット取り出し口が空くので、ここにISPプログラマを繋げられるようにしました。ところがICSP側の電源電圧は5V、LR44x3は4.5V以下(消耗度合いによる)なので、一次電池に充電電流が流れることを防がなくてはなりません。そこで電池側からATtiny85に向かってダイオードを1つ入れました。回路側で最低動作電圧が一番高いのはLCDの3.1Vなので、整流用ダイオードの電圧ドロップ(0.7V程度)はほとんど問題ありません(むしろAVRの消費電流が減って嬉しい)。

4. Li-Poの電源系が無くなったので、LCD側のスペースに余裕ができました。そこでATtiny85はSOP品をアクロバティックに実装するのをやめて、DIP品をメインボードに実装しようと思ったのですが部品配置をしていくと、秋月電子さんでいうCタイプの基板では1列足りないことが分かりました。また、1列追加すると上記のICSP端子もちょうど取り出し口から出せることが分かりました。基板をはみ出して空中配線するという手も考えましたが、タクトスイッチの配置と合わせて考えたところ、Dタイプ基板をギャップを空けて連結すればいいと気が付きました。
ちなみにLR44の電池ホルダを3個並べる場合にもDタイプ基板では1列足りません。こちらは基板上でホールの無い部分に足位置が来るので、ピンバイスでランドのない穴を開けて、隣のランドに這わせたジャンパー線とはんだ付けして補強することにしました。

5. LXのテンキー部は幅が45mmあります。そしてMINTIA BREEZEケースのフラット面の幅も45mmで、横方向のマージンがありません。MINTIAのケースは(FRISKと違って)柔らかいので、ミニルーターよりもカッターナイフでくりぬいていく方が綺麗に加工できますが、側面ギリギリの加工は力加減を間違えると簡単に割れます。かといって、少し内側を抜いてから削いでいこうとしても簡単に曲がってしまって難しいので、一発で抜くように慎重に作業するのが良いようです。

キーパッドの設計は従来通りです。スケッチの方は電源電圧が少し下がった分、コントラストを0x10から0x15に上げています(ICSPを付けておいたので修正が楽でした)。
以上の検討を踏まえてできた基板がこちらです:
Tinyrpna5
部品面は軸を切ったタクトスイッチが並び、その間に分圧抵抗を通しています。下側に電池ホルダが並んでいます。また、基板の下端をケースの下側スタンドへ合わせるようにしています。上の中央がATtiny85で、左側がICSP端子、右上がリセットスイッチ用サブボードで、薄いタクトスイッチがケースの底にちょうど当たるようにしています。下から上に走っている青い線は電池の+側で、ダイオードを通してATtiny85の電源端子Vccに繋がっています。ちなみに、電池ケースの足・ICSP端子・リセットスイッチの基板下高さを1.5mmで合わせていて、基板の連結も高さ1.5mmで行っています。
Tinyrpna6
半田面は配線だけ。一緒に写っているのがキーの裏面です。穴が並んでいるのがキースペーサで、厚めのボール紙にパンチ穴を空けたものです。このキースペーサとケースの間に、キー高さを合わせるための薄いボール紙があります。
残念ながら、ケースにキーをはめこんだところの写真は撮り忘れました。

できた電卓をHP200LXのテンキー部と並べてみると、中央部の膨れと、キー高さのばらつきが目立ちます。膨れているのは筐体と結合せず曲げ応力を桟とボール紙の剛性だけで受けているためだと思います。キー高さがばらついたのはタクトスイッチの軸の長さの問題と、上3つについてはキートップをバラして組み直した精度の悪さが効いていると思います。修行が足りん。
Tinyrpna2
今回、回路図を裏面に貼ってみました。昔の電気製品には必ず回路図かブロック図が付いていたのをふと思い出したからです。あれって、元々は真空管式のラジオやテレビを電気屋さんが修理するときに、テストポイントの電圧や交換する真空管の型番がすぐ分かるように付けてあったのだろうと想像しているのですが、トランジスタやICが搭載されるようになっても暫くは添付されていて、分からないながらに見入っていたのが懐かしいです。
Tinyrpna7
最終的なBOMは次の通りで、合計1553円でした。電線・ハンダ・ラベル・ピンヘッダ、そして何より部品取りに使ったHP200LXはカウントしていません:
itemdetailpricepcssubtotal
AVRATTINY85-20PU1301130
LCDAE-AQM08026001600
Rectifying diode1N40011001/205
LR44 holderframe type20360
alkaline batteryLR441003/1030
MINTIA BREEZEFRESH PEACH(cover)2101210
MINTIA BREEZECRYSTAL SILVER(bottom)2101210
Electrolytic C47uF10110
R 1/6W 5%listed below11818
Tactile SWex.1020200
keypad subs.D-type universal40280
Resister list:
100x1, 220x3, 470x2, 1kx3, 2.2kx2, 4,7kx3, 10kx2, 22kx1, 100kx1

というわけで、少々苦戦しましたが、使い心地はなかなか良好で気に入っています。
ただ、はじめに作ったビタミンカラーも捨てがたいなと、あらためて思っているところ。
Tinyrpna8
3Dプリンタがあれば、いろいろ作れるんでしょうね。

以上、何かの参考になれば幸いです。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

【2021/01/25】LXのキーピッチを測り間違えていたので訂正しました。結果として誤差が少ない方で良かったです…

色々残念だったところを修正して、その後常用しています。

| | | コメント (0)

2021/01/17

自作電卓ならではの着せ替え遊び

ケースの組み方や工作方法の勉強を兼ねて、自作したRPN電卓の着せ替えをして遊んでいます。

いちばん派手なのがこちら:
Tinyrpn1b

これはTwitterに最初に上げたけれどパネルが浮いてしまって、すぐに没にした初期バージョン。キーとパネルはベタ印刷の一面です:
Tinyrpn1ini

これがブログへ最初に上げた時のもの。キーをパネルから独立させたものの、キーの位置がバラバラになってしまいました(しかも+/-を忘れたり←の向きを間違えたり):
Tinyrpn1

これがブログの1枚目を差し換えたもの。キーとパネルは一体に戻して厚めの紙(はがき用紙)を使い、ケース内側にシートを1枚挟むことでケースからタクトスイッチの軸が出る長さ(突起)を抑え、パネル浮きを改善したバージョン。使い勝手は向上したもののパネルの浮きはイマイチ改善せず:
Tinyrpn1a

やっぱりキーをパネルから独立させてみたくて、キーを両面印刷して向きが裏からも分かるようにするとともに、キーを置くガイドをクッキングペーパーで作って位置ずれを抑えたもの(冒頭と同じ):
Tinyrpn1b
これがガイドにしたクッキングペーパーです。キーを透明粘着シートへ裏向けに貼るにあたって、接着剤にくっつかない素材を探しましたが、厚みが足りず位置決め精度が出なかったのが反省点:
Tinyrpn9

もういちどキーとパネルを一体にすることを考え直して、自己接着するようにラベルシールへ印刷し、その上から耐候性のためにラミネートフィルムの粘着面を貼ってキーパネルにしたもの:
Tinyrpn1c

いまのところ、最後に作ったものが最もしっくりきています。やっぱり自作だと、いろいろ遊べるのがいいですね。

ちなみにケース加工に使っている道具は定規とカッターナイフとピンバイスとミニルーターです。柔らかいプラスチックなのでバリが結構出て悩まされています。位置決めが下手くそで手直しが多発していましたが、少しずつコツが分かってきました。

そうそう、いまのところ電卓としてのバグは出ていません。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

| | | コメント (0)

2021/01/13

ATtiny85でRPN電卓を作ってみました(2021/06/19追記)

お正月早々、Twitterのタイムラインに衝撃的な記事が流れてきました:

今を遡ること27年前、1994年にHP 100LXを買ってnifty-serve FYHP(後のFHPPC)でRPN(逆ポーランド記法)を教わったことから単体の電卓もHP-42Sを入手して使いだし、もう「普通の(数式通り入力の)電卓」が使えない体になっています。
ただ、日常的に使っているのは四則演算だけなので、HP電卓はサイズも機能もオーバーだと思う気持ちはありました。また、古典とも言える徳田雄洋・村井宗二著「カッコのない国」が昨年3月に電子化されたのを機に20数年ぶりに再読了して、あらためてRPNを意識していたところでもあり、なおさら上記DPZの記事が刺さったわけです。

さて、
自分でも作ってみようかなと思って調べてみたところ、色々と情報が見つかりました。
まず、ArduinoによるRPN電卓スケッチはGitHubにいくつかあり、この中で次のものが機能豊富でソースも読みやすいと思いました:
zooxo/arc: Arduino RPN Calculator
また、電卓のキーと言えばマトリックス方式が多いと認識していたのですが、ADC一発でキー読み取りできる方法をまとめ、さらに、抵抗値の計算からサンプルスケッチまでwebアプリで公開されている方がいらっしゃいました:
I/Oピン一つで読めるキーパッドの設計サービス - しなぷすのハード製作記

これらを眺めていたところ、そもそもRPNは高度な関数を使わない限りメモリ消費が少ないですし、必要なI/O数も少ないのならATtiny85で作れるかも、そうしたらタブレット菓子のケースにでも収まるかも、とコンセプトが固まってきて、トライしてみた次第です。

前置きが長くなりましたが、外観はこんな感じになりました(1/14にラベルを作り直して写真を差し換えました)。
Tinyrpn1
タクトスイッチのキーがプチプチと気持ちいいです。表示は10^-3未満と10^6以上は指数部を3の倍数で区切る(小さい方はマイクロ・ナノ・ピコ…、大きい方はメガ・ギガ・テラ…に合わせて技術者が使いやすくする)ENGモードにしています。
ここでENGモードにこだわったことがフラッシュ(プログラムメモリ)を消費して、最終的にATtiny85の8192byteのうち8182byteを使ってギリギリ入りました。これが仮数部桁数固定のSCIモードだと6402byteと余裕です(Δ1780byte)。
Tinyrpn3
動作電流は約7mAで、2分間キー入力が無ければオートパワーオフで0.4μAに落ちるようにしました。ATtiny85は外部割り込みINTが1つしかなく、そのピンがI2CのSCLとバッティングしているので、ピン変化割り込みPCINTを初めて使ってみました。この部分については、東京お気楽カメラさんの記事がとても参考になりました。あと、ATtiny85自体の使い方やLCDの駆動周りは暑さ指数計を作ったときのメモが役に立ちました。

結果としてできた回路図は、次の通り:
Tinyrpn4sch
スケッチ(プログラム)はGitHubにアップしてあります。

ケースは大きい方のMINTIAの、美味しい上に色味がいいフレッシュピーチを採用しました。左上のボタンはリセットスイッチです。
Tinyrpn2

中身を見ていきます。タブレット取り出し口に指を掛けてケースをパカッと開きます。
Tinyrpn5
今回、先日入手したLi-Po電池を使ってみました。左上にあるのがTP4056というICを使った充電モジュールで、こちらの記事が参考になりました:
中国製 TP4056 Li-ion バッテリー充電基板を試す
右の上方に液晶の裏面があり、SOP品のATtiny85とリセットスイッチをサブボードに載せて小亀実装しています。あちこちにある白い樹脂は消しゴムを切って作ったスペーサーです。
右の下方がキーパッドの裏面です。キーの方にノイズが乗ると読み取りエラーが出る可能性があるので、キーの入口にパスコンを置いています。

キーパッドの表側には、スイッチと分圧抵抗が並んでいます。スイッチを密に並べるため、タクトスイッチは2端子だけ使いました。
Tinyrpn6
最終的なBOMは次の通りで、合計1449円でした。電線・ハンダ・ラベル・テープはカウントしていません:
itemdetailpricepcssubtotal
AVRATTINY85-20SUR1201120
LCDAE-AQM08026001600
ChargerTP4056 module26126
Li-Po1200mAh2101210
MINTIA BREEZEFRESH PEACH2101210
Electrolytic C47uF10110
R 1/6W 5%listed below11818
Tactile SWex.1020200
keypad subs.D-type universal40140
AVR subs.pitch converter1501/1015
Resister list:
100x1, 220x3, 470x2, 1kx3, 2.2kx2, 4,7kx3, 10kx2, 22kx1, 100kx1

無事にできたところで、私の持っているRPN電卓たちと集合写真を撮っておきました。あと、48SXもあるのですが、ぱっと取り出せるところにありませんでした…
Tinyrpn7
また、作りながら何か既視感があったのですが、Willcomのnico.になんとなく似ています。
Tinyrpn8

以上、思ったとおりのものができて満足しています。といいつつ、すぐ何かしたくなるんだろうな…
参考になれば幸いです。

パドラッパ from MacBook Air (2017)

【2021/01/17追記】
ケースを着せ替えて遊んでいます。よろしければご笑覧下さい。

【2021/03/06追記】
・その後HP 200LXのキーを使ったものも作っていて、いま常用しているのはこちらです。
・DPZの記事を書かれた斎藤さんがソースと回路図をGitHubにアップして下さいました。

【2021/06/19追記】
次の2点についてバグレポートを頂き、修正したものをGitHubにアップしました。ついでに変数・コメント等も手直ししています:
1. 8文字入力すると、バックスペースが利かない
2. SCIモードで大きい数(5桁程度以上)を入れると動作がおかしくなる
この2.については、FIXモードでも同じ問題がありました。いずれも文字変数の領域確保不足でした。

| | | コメント (0)

2021/01/01

tweet埋め込みのテスト

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

ふとtweetの埋め込み方を知ったので、試してみるだけの投稿です。2020年の特によかった本で、やってみます。
2020best

うん、重くて鬱陶しいですね。多用しないようにします(汗

パドラッパ from MacBook Air (2017)

| | | コメント (0)

« 2020年12月 | トップページ | 2021年2月 »