Androidな電子辞書、SII DF-X9000
前々からエンジニアの電子辞書はSIIが最高、いつかはSIIと心に決めつつ、なかなか踏ん切りが付かずにいたのですが、文市さんがDF-X9000で遊んでいる記事に背中を押されて、さくっと購入しました。
これがまた、予想以上に良い出来で、ちょっと感動しています。
DAYFILER(デイファイラー)と名付けられたシリーズは、英語メインのDF-X8000とエンジニア向けのDF-X9000の2機種です。Androidベースにすることで、ネットワーク機能やユーザーインターフェースの洗練化がはかられています(おそらく、プラットフォームのガラパゴス化からも脱していると思います)。DF-X9000には理化学辞典が搭載されている他、OALD8など英論文読みに必携の辞書満載で、仕事に役立ちそうです。ただ、日本語系があまり強くない傾向があります(これは、三大英英辞典搭載という強力な武器と引き替えに、DF-X8000も同様)。
ところが、ユーザーアプリがインストールできるおかげで、この弱点はあっさりと克服。かれこれ9年前からお世話になっているEBpocketで、HP 100/200LX以来連綿と使い続けている辞書(日本語大辞典とか広辞苑とか新明解国語辞典とか)を引き継ぐことができました(って、LXのEBRもまだまだ現役ですけど)。
ただ、DAYFILERは元々Android端末としての使い勝手を狙ったものでは無いので、ホーム画面(ランチャー)起動手順が面倒です。しかしここで、Androidのメリットであるシステム系アプリの充実が生きました。Notification Launcherという通知領域にアプリアイコンを置けるランチャーを使うことで、電子辞書画面から1スワイプ1タッチでEBPocketが起動できるようになりました。
アプリのインストール方法は、アプリのパッケージファイル(APKファイル)を内部ストレージまたはmicroSDにコピーして、それをファイラーから起動すればOKです。APKファイルの入手・作成方法は色々ありますが、私はXperia SX上のExtractApksで作成し、これをmicroSDにコピーして始めました(環境ができた後は、ESファイルエクスプローラーを使い、NAS経由でコピー)。
さて、その他ついで?にインストールしてみたアプリを列挙しておきます(後日追記するかも)。
動作OKだったもの:
Amazon Kindle / MyScript Calculator / EBPocket (professional) / ESファイルエクスプローラー / Evernote / Meridianメディアプレーヤー / NicoRo Tri-α(但しffmpeg再生) / Notification Launcher / RpnCalc / Skitch / Sudoku Plus / はてなブックマーク / マップ(但し位置情報取れず)
問題あり、諦めたもの:
Adobe Flash Player 11.1(動作が確認できず) / ARecX6 App(インストール不可) / ARecX6 Play (再生不安定) / google play (起動せず) / RealCalc (ランドスケープにできず、画面横倒し。なお、有償のPlusはライセンスエラー。) / SketchBook (ランドスケープにできず) / YouTube (ログイン不可。再生できず。) / くらしのこよみ(ランドスケープにできず)
電子辞書でEvernote+Skitchが使えるのは新しい感じがしました。まぁ、電子辞書だと思う頭が古いのでしょう。
Kindleアプリではページめくりをハードキー(カーソル)でできるのがありがたいです。PaperWhiteのタッチのみにも慣れてきましたが、やっぱりSony Readerのハードキーが良かったなぁと、しみじみ思います。
話を戻して、DAYFILERの本来の辞書機能ですが、すごくよくできてます。検索はさっくさくですし、UIも字の大きさや枠の位置など好みに応じて変えられて、さすがは堅実なSIIだと関心しきり。
ただ、360gはちょっと重い。一般的な電子辞書なみの200gぐらいになれば良いですね。
パドラッパ from MacBook Air 11inch (Mid 2011)
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